なぜアダルトチルドレンは恋愛に依存してしまうのか?
こんにちは!
今回のテーマは「共依存」です。
特に注目する点としては男女間の依存です。
「共依存」とは?
お互いに依存しあう人間関係の事です。相手に依存される事で無意識にですが、そこに自分の存在価値を確認してしまうのです。また相手を過剰にコントロールする場合もまた依存関係になります。
共依存恋愛とは?
相手に依存しすぎることで自分自身を見失ってしまいます。自己肯定が低いので、他者と一緒にいることで自身の心を満たそうとします。
自分がいないと!
自分が全てするべきだ!
相手にもそう思わせてそして自分もそう思い込んでしまう!
そう思う事で自分の存在価値を認識しています。多分、無意識にですが。
あらゆる依存症にも当てはまります。
ギャンブル依存やアルコール中毒の夫を支えている方。
DVをされていても家庭内を平和に保とうと献身的に家族に尽くしている方。
こういう一筋縄では改善不可能な夫を支える事で、自分の価値を認識しようとしています。
当の本人は依存とは気が付いていません。
気が付いていなくどんどん深みにはまっていってしまいますが、相手から離れることは出来ないと思ってしまうのが怖いところです。
理想的な関係とは?私の個人的な考えは、一緒にいてホッとする安心感がある事。お互いを深く理解し尊重し合える事。長所や短所を認め合いお互い共に補える事が出来る事。不得意な部分をお互い補っていければいいのではないでしょうか。後は肉体的な結びつきよりは精神的な結びつきが大切です。例えいつも一緒にいれなくても、精神的な結びつきをより大切に出来れば離れていても不安にはなりませんよね。それには信頼がまた大切になってきます!
依存の特徴は?
(女性)
- 自分の事を必要とされたいと思う
- 自分よりも相手の事を最優先にしてしまう
- 感情表現が出来ない
- 心が傷つけられてもつい我慢をしてしまう
- DVをされても受け入れてしまう
- 精神面で相手に頼ってしまい自立出来ない
- ひどい事をされてもいつかは自分の事を理解してくれるだろうと思う
(男性)
- 行動力がない
- DVをした後で反省をしている「フリ」をして優しくする
- アルコール、ギャンブル、占い、パチンコ、タバコ、買い物などやめられない物がある
- 支配欲があり人をコントロールしたがる
- 女性に対して下に見ている
- 女性に対して暴力を振るっても何とも思わない
- 妻や子供に対して責任感がない
まだまだ多数あるのですが、こうした男性に対して尽くしたり、DVやモラハラを自分が治してあげようとか、いずれ心を入れ替えて改善していくだろうと、意欲を見せる女性は実は共依存に陥りやすいのです。
結局男性は何も変わることなく、お互い泥沼に嵌っていきます。
DVもしかり。
DV=暴力行為です。反社会的な事なのです。
万引きを軽く万引きと言うから何だか軽い事のように感じてしまいますが、これは泥棒や窃盗です。犯罪なのです。DV、モラハラももっと重く処罰されてもいいと思うのです。
自分の力ではどうすることの出来ない事。
そこを何とかDVを止めよう!モラハラを治そう!何とかしようと働きかけることで一時的には自分は必要なのかな?必要とされているのでは?と錯覚してしまいます。
心は満たされますが、結局は何も変わりません。DVやモラハラはストップしません。
アダルトチルドレン
アダルトチルドレンは依存しやすいのです。
子供の時に親との関係で精神的、肉体的にトラウマとなる出来事を経験している人を言います。親子の間で成り立っている健やかな愛情を受けていない場合が多く、機能不全家庭で育っています。
機能不全家庭とは?
家庭内で弱い立場(子供)に対して精神的、肉体的にダメージを与える原因があり、子育てや生活などが機能していない家庭の事です。
子供にとってのダメージとなる物は、虐待、ネグレクト(育児放棄)、家族不和、生活が貧困、子供への強い期待やプレッシャーなどがあります。
この様な家庭は子供にとって安心、安全な場所ではなくなっています。
しかも幼少期のトラウマは強い後遺症にもなります。
あまりに辛い出来事を経験してしまうと、無意識にその経験を忘れようとする気持ちが強く、本当に自分が傷ついてしまったことも記憶にないと言う場合も。
アダルトチルドレンはあらゆることに依存しやすくなり、モラハラ行動をする原因(自己愛性パーソナル障害)も。
アダルトチルドレンの特徴は?
- 周囲の期待に応えようとする
- 完璧主義である
- 「NO」とはなかなか言えない
- 愛情と執着を一緒と思っている
- 被害妄想に陥りやすい
- 感情を表に出さない
- 楽しんだり、遊んだりが苦手
- つい「フリ」をしてしまう
- 自分を理解してもらえないと反抗するか、孤立感をつのらせる
- 自己肯定が低い
- 親との関係が悪化している
大まかに挙げてみました。DV加害者とDV被害者もアダルトチルドレン同士で繋がりやすくなります。どうしても引き合ってしまうのです。
対処法は?
まずは早く気が付く事です。自分の置かれている今の現状に目を向けて、自分を客観的に見つめてみましょう。今の実情を把握できれば、依存しているのは「おかしい」ことにも気が付きます。
夫婦間に限らず、お互いの関係を見直すことです。
相手に尽くしている度合いが強ければ、自分を優先にしていきましょう。
しばらくほったらかしにしても大丈夫!と自分で新たに楽しい事やしたいことを優先することで少しづつ依存は改善していきます。嫌な事、やりたくない事を無理矢理にでも力ずくでさせられたり、常識に反していることを強要された場合は毅然とした対応をしましょう!
自分をとにかく大切にして下さい。そして今まで走り続けて来て頑張ってきた自分をほめてあげましょう。自分を大切にしてこそ、周囲の人にも優しくなれるのです。
共依存の場合は男性の方も対応が求められます。
DVやモラハラでの依存は別れた方がいい場合が多いです。
(余談)
私自身も40半ばまで自分がアダルトチルドレンだとは思いもしませんでした。自分を顧みて初めて自分を理解できたようです。
ずっと生きづらさを感じていましたし、親を嫌い、子供時代は辛いものでしかなかったでした。ただ私はそうするしかなかったんだと。いくら親を嫌いでも、その家に住むしかなくて、一緒に暮らすしか方法がなかったから。
父親は支配的で絶対的な存在で母親はそんな父に服従的でいました。常に母親は父の顔色を窺い気持ちの休まる日はなかったであろうに。母親は常日頃の不満やうっぷんを私に対して辛く接することで気持ちを晴らしていたような気がします。母は私には何もしない母でした。家では家事は一切しませんでした。私はしっかり者だから、一人で何でもできるだろうと親は思っていたんでしょう。台所に立っている母親の姿は一度も見た事がないのです。いつも私にバカにした言葉を言い、人が傷つくことが分かっているのを承知の上でせせら笑いを浮かべている!そんな母親が嫌いでしたし、一緒にいても息が詰まるような閉塞感を感じていました。そんな親ならばいっその事いない方がまし!とも思いました。
自分がアダルトチルドレンだと自覚出来たことは大きな一歩でしたね。
これは初めて人に言う事ですが、私は幼少期から子供時代の記憶がありません。小学校5年生ぐらいから前の記憶は薄っすらとしかありません。ほとんどが学校での友人とのやり取りであって、父親や母親との思い出はどうしても思い出せないのです。幼い頃の記憶はあまり覚えていないとは聞きますが、小5という年齢から考えるといくら何でも覚えていないのは変です。
息子にも聞いたのですが息子は結構覚えていて2~3歳頃の記憶はしっかりあると言っています。
自分はなぜ小さい頃の記憶がないのか?それがどうしてなのかずっと不思議でした。
私と親との関係性と幼少期のトラウマと、私の記憶がないのもひょっとしたら繋がっているのかも知れませんね!
DV、モラハラ問題のご相談を受け付けています。
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